過去時制…伊語vs西語!
スペイン語、まだ現在形もチンプンカンプンなくせに、本をパラパラとめくっていたら、どうやら、イタリア語とスペイン語では過去時制の概念が違うみたい。。というわけで、違いをちょっとまとめてみました。マニアックになってしまってすみません、、でもまとめとかないと自分でもよくわからなくなりそうなので^^;
◆イタリア語の「近過去」、スペイン語では?
→「完了過去」(今と関わりのある過去を表す)
・イタリア語では、avereかessereと過去分詞の組み合わせですが、スペイン語では、haber+過去分詞のみ(ちなみにhaberはイタリア語のavereに当たる言葉ではない。複合時制を作る助動詞。他の用例だと、イタリア語のC'e'... や Ci sono... に当たる、「〜がある、いる」という表現の時にこの動詞を使う。)
・完了「〜してしまった」、経験「〜したことがある」、"今日"とか"今年の冬"、などの言葉と共に、まだ過去になっていない期間の出来事を言う時に使うそうです。英語の現在完了の感じに近いのかな?イタリア語での近過去のルールで、期間を表す言葉がある時は「半過去」ではなく「近過去」を使う、というのがありますが、この場合、スペイン語では、この「完了過去」ではなくて、下記の「点過去」を使います。つまり、完全に過去になってしまったことを言うときに、この時制は使えないそうです。
◆イタリア語の「半過去」、スペイン語では?
→「線過去」
・使い方はイタリア語とほぼ同じ。"現在において婉曲、丁寧な表現"という用法も書いてあり、この使い方はイタリア語にはないなぁ、と思って調べてみたら、イタリア語にもあるんですね〜☆…というか、普通に使ってました。例えば、"Volevo chiederti una cosa...(聞きたいことがあるんだけど、、)"とか。使ってますよね?これ、婉曲表現だったらしいです。私はこの文の意味を"ずーっと聞きたかったことがあったんだけど、、"というニュアンスだから半過去を使うのかなぁ、って思っていたんですが、そういうわけではないらしい。丁寧な言い方だそうです。だから、条件法を使って"Vorrei chiederti una cosa..."としても意味は同じです。うーん知らなかったなぁ〜。。…こういうことが、スペイン語でも言えるらしいです。
◆イタリア語の「遠過去」、スペイン語では?
→「点過去」(今と関わりのない過去を表す)
イタリア語の「遠過去」は口語ではあまり使われませんが、スペイン語では普通に使われるそうです。それもそのはず、イタリア語の「近過去」とほぼ同じ用法(完了、経験、現在とつながる過去は「完了過去」※上記参照)だから、使って当たり前です。上にも書いた通り、時間を限定する言葉がある場合(1年間、とか1日中、など)は、この「点過去」を使います。
その他、「未来」、「条件法」、「接続法」などもちゃーんとあります^^; まだまだ道のりは長そうです、、いや、というか、ほんとにまだ現在形も全然わからないし(汗)。
でも、イタリアに留学に来ていたスペイン人の友達が、「"passato prossimo(近過去)"がさっぱりわからない!」って嘆いていたけど、こういうことだったのね。。スペイン人からしてみたら、「完了過去」と「点過去」が1つの時制になってしまった上に、essere+過去分詞のときは過去分詞を性数一致させなきゃいけないし、どの動詞の時にessereで、どの動詞の時にavereを使って、っていうことまで覚えなきゃいけないんだもんねぇ。。まぁ、日本人だって、それ全部覚えなきゃいけないんだから、同じだけど(笑)。なんか、スペイン語をちょっと知ると、イタリア語が別の角度から見れて面白いなぁ〜^-^♪
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